ハリーポッターと秘密の部屋では、大人気のキャラクター屋敷しもべ妖精のドビーが初登場します。
秘密の部屋では、ドビーがどうにかハリーをホグワーツに行かせないようにと奮闘します。
それもハリーを救うためだったことが最後にわかりますが、なぜドビーはハリーを助けたのでしょうか?
また、ドビーがハリーの脱ぎたての靴下をもらって喜んだ意味は何だったのでしょうか?
そして、ドビーは自由なしもべ妖精になってからどうなったのでしょうか?
ドビーのハチャメチャさや、一生懸命ハリーを助けようとする姿を応援せずにはいられませんね。
今回は、ドビーの秘密の部屋で奮闘した理由、その背景もお伝えしていきます。
ドビーファンは必見の情報ですよ!
- 秘密の部屋でドビーがハリーを助ける理由
- 秘密の部屋でドビーが靴下を貰って喜んだ意味
- ドビーのその後
秘密の部屋なぜドビーはハリーを助けるの?
ある時、ドビーはマルフォイ家で、ホグワーツで計画されている恐ろしい話を聞きました。
詳しくはわかりませんが、ホグワーツにヴォルデモートが近づき、ハリーを殺そうとする計画だと考えられます。
ハリーが危険だと感じたドビーは、主人を裏切り、ハリーがホグワーツに行かないようにあの手この手を使います。
ロンとハーマイオニーからの手紙を没収して、友達に失望するように仕向けたり・・・
ダーズリー家に行って、説得を試みたり・・・
ホグワーツ特急に乗れないようにしてみたり・・・
ドビーの奮闘もむなしく、ハリーは何とかホグワーツへたどり着いてしまいました。
ドビーがハリーを守る理由
なぜドビーは、ハリーの前に現れ、これから起こるであろう恐ろしい事態から救おうとしたのでしょうか?
それは、ハリーのことが大好きだったからです。
ドビーは、小さなハリーがヴォルデモートに立ち向かった話をきいて、感動し、その時から憧れの存在でした。
ハリーとの医務室の対話で、ヴォルデモートが打ちのめされた後、しもべ妖精や他の虐げられてきた魔法生物たちへの扱いが少し改善されたと話します。
マルフォイ家で生まれたドビーは、ひどい虐待を受けていました。
ハリーへ憧れの気持ちを持つのは無理もありません。
屋敷しもべ妖精とは、由緒正しい魔法使いや魔女の家につかえ、主人の身の回りの家事(掃除、洗濯、料理など)を全て行う魔法生物です。
忠誠心が強く、主人に逆らうことがあると、ドビーのように自らを罰するほど罪悪感を持ちます。
ドビーは悪い子!
と言いながら、何度も頭を打ち付け、自分で自分にお仕置きをするシーンは印象に残っている方も多いのではないでしょうか?
それなのに、ハリーを助けたのは、ドビーが屋敷しもべ妖精の誰よりも自分の価値観をもって善悪を判断できる賢い妖精だったからでしょう。
ドビーと同じように、不死鳥の騎士団で登場するクリーチャーも主人に反抗する態度があります。
シリウス・ブラックがご主人様でしたが、ブラック家のはみ出し者シリウスに対しては、しぶしぶ言うことを聞いているという露骨な態度をとっています。
なので、しもべ妖精が必ずしも従順かというとそうではないかもしれません。
秘密の部屋ドビーが靴下を喜んだ意味
最後の場面、ドビーは、ルシウス・マルフォイと一緒にハリーとダンブルドアの前に現れます。
ルシウスのドビーに対する接し方は、ひどいものでした。
ハリーに会えて嬉しいのですが、ご主人様の前では、なにもできません。
その場を離れた二人をハリーは追いかけ、自分の靴下を挟んだトム・リドルの日記をルシウスに渡しました。
ルシウスは、いらないと言うように、ドビーへ日記を投げてよこします。
ハリーが、ドビーに「開けて」とささやき、日記を開くと靴下がありました。
靴下はただの靴下ではなく、自由の象徴でした。
魔法界では、主人が屋敷しもべ妖精に衣服を与えるということは、解放(自由にする)するという意味があります。
この場面では、ハリーが企んだことですが、事実、ルシウスが靴下の入った日記を渡した=靴下をドビーに渡した=ドビーを自由にしたということになるのです。
その瞬間、ドビーは、マルフォイ家に仕える身という縛られた状態から、自分の意志で生きることができるようになりました。
元々魔力の強い生物のため、服従という足かせがなくなるとルシウスを蹴散らします。
ハリーを助けようとしたのも、強い魔力があったからできたことです。
ドビーはその後どうなった?
ドビーはその後どうなったのでしょうか?
ドビーは「自由な妖精」として、屋敷で給料や休暇をもらいながら働きたいと思い、多くの家を訪ねました。
当然、どの家も受け入れてくれません。
屋敷しもべ妖精の仲間にも「頭がおかしい」と毛嫌いされました。
ドビーのように自由を求める屋敷しもべ妖精は多くないのです。
どこにも居場所がなかったドビーは、ダンブルドア校長から、ホグワーツで働かないかと誘われました。
ドビーは、ホグワーツで働くことが夢だったので、喜んで受け入れました。
ダンブルドアにも給料や休暇を要求し、権利を主張しました。
ダンブルドアは快諾し、ドビーはホグワーツで給料や休暇を貰いながら働き始めました。
映画では、描かれていませんが、炎のゴブレットで、ハーマイオニーは「屋敷しもべ妖精福祉振興協会」というものを設立します。
というのも、ハーマイオニーはしもべ妖精の扱いが不当だと主張し、しもべ妖精たちにドビーのような給料と休暇を与え自由になる権利を与えようとします。
しもべ妖精たちにとっては、有難迷惑でしかありません。
ハーマイオニーのまっすぐな性格が分かり、良い話なのですが、映画に採用されず残念です。
その後、度々、ハリーを窮地から救いますが、最終巻でマルフォイ家からの脱出の際にベラトリックス・レストレンジの投げたナイフが胸に刺さり命を落とします。
ドビーは死ぬ前に、最後の言葉を残しました。
「ハリーポッターサマ」と呼んだ後、「こんな幸せな死に方なんて……」と言いました。
ハリーは、綺麗な海岸にドビーの小さなお墓をたてました。
ドビーが出てくる作品
- ハリーポッターと秘密の部屋(原作本、映画)
- ハリーポッターとアズカバンの囚人(原作本)
- ハリーポッターと炎のゴブレット(原作本)
- ハリーポッターと不死鳥の騎士団(原作本)
- ハリーポッターと謎のプリンス(原作本)
- ハリーポッターと死の秘宝(原作本、映画PART1のみ)
ドビーは人気のキャラクターですが、映画では2回登場のみです。
不死鳥の騎士団でクリーチャーがドビーについて話すシーンはありますが、登場していません。
原作本では、なんと秘密の部屋以降は全ての巻に登場します!
ドビーが自由になってからどんな生活をしていたか・・・などがよくわかります。
屋敷しもべ妖精の世界も大変だね・・・と感じるはずです。
映画をみてドビーを好きになった人は、ぜひ原作で活躍するドビーにも会ってくださいね。
まとめ
ドビーがハリーをヴォルデモートの脅威から救い出そうとしたのは、ハリーのことを心底尊敬し、大好きだったからです。
ハリーの身に危険が迫っていると、仕えていたマルフォイ家で聞きました。
どうにかハリーを救おうと何度も強硬手段に出ます。
ルシウスのドビーに対するひどい扱いを見たハリーは、咄嗟の思い付きで、ドビーに靴下を間接的に渡し、ドビーを自由にします。
ハリーポッターと死の秘宝では大活躍し、多くの人を救いますが、ベラトリクスの投げたナイフにより亡くなりました。
ドビーの活躍がなければ、ハリー達は生き残れなかったかもしれません。
誰よりも自由を望み、勇敢なドビーのことを愛さずにはいられません。
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