ヴォルデモートは、俗にいう最恐の大ボスです。
炎のゴブレットで復活しますが、その姿には戦慄しましたね。
鼻がないのです。
わずかに鼻腔はありますが、スキンヘッドで青白く、まるで蛇のような雰囲気もあります。
なぜここまで、人間離れした姿になってしまったのでしょうか。
鼻がない理由や、映画の撮影ではどうやってこの姿を再現したのか、CGなのかメイクなのかなど解説していきます。
- ヴォルデモートの鼻がない理由
- ヴォルデモートの昔の姿
- 鼻がない姿はどうやって作られたのか?
- ヴォルデモートを演じた俳優たち
ヴォルデモートの鼻がない理由
ヴォルデモートが初めて登場するのは賢者の石の最終場面。
クィレルの後頭部に寄生していました。
登場の姿があまりにも恐ろしいので、強大な敵だと改めて感じます。
人間に寄生です、もはや人間と言って良いのかわかりません。
この姿になったのは、分霊箱の力によるものです。
ヴォルデモートの昔の姿
死を恐れたヴォルデモートは、ホグワーツを卒業してから死を克服するために、禁忌である分霊箱を作成し始めます。
それ以前の姿は秘密の部屋や回想場面で分かるようにハンサムな男性の姿でした。
自身の魂を殺人などによって、8つにも引き裂き、分霊箱に引き裂いた魂を入れていきました。
8つの魂が全て死なない限り、死に至ることはありません。
ハリーに死の呪いをかけた際、リリーの守りによって跳ね返され、死に至るはずでしたが、その場にあった身体だけ破壊され、体を持たず魂のかけらで幽霊のように彷徨いました。
なぜ鼻がないのか
結果的に言うと、私たちが知る「人間」ではないので鼻がない異様な姿になってしまったと考えられます。
復活の際に、大蛇ナギニの血、敵ハリーの腕を切った血、下僕ペティグリューの切り落とした手、墓に眠る父の骨を使用しました。
映画では、R指定がかかるほどの残酷な場面です。
復活したヴォルデモートには、人間ではないナギニの血が入っています。
蛇のような雰囲気は、ナギニの血によるものだと考えられます。
ちなみに、映画では通常の目ですが、原作では、ヴォルデモートの目は赤く蛇のようだと表現されています。
ヴォルデモートの鼻はメイク?CG?
鼻がない姿はどうやって作られたのでしょうか。
撮影後にCG処理で作られています。
役者さんは顔や腕、胸などの体毛をすべてカットし、皮膚を透き通らせ血管が浮き立つように見えるメイクを施しています。
撮影時の役者さんは、普通の鼻で過ごしているメイキング映像があります。
やはり、ヴォルデモートの不気味な鼻は現代の特殊メイクでも難しいのですね。
一瞬でヴォルデモートになれるマスクもあるようです。
ヴォルデモートを演じた俳優
ヴォルデモートは年齢や形態によって計5名の俳優が演じていました。
鼻がないヴォルデモートはレイフ・ファインズ
鼻がないヴォルデモート(炎のゴブレット以降)はイギリスの俳優レイフ・ファインズが演じました。
デイビット・イェーツ監督は「レイフは見事に彼(ヴォルデモート)を体現しているよ」と絶賛しています。
ダニエル「(役者として)自分でハードルを上げるしかなかった」
レイフ「ダニエルはプロ意識が高く、最高の相手だ」
と話し、ハリーとヴォルデモートの俳優同士はお互いを尊敬しあっているようです。
実は、ヴォルデモートを演じた役者は他に4名もいました。
少年期は3名、成人期は1名です。
シリーズ登場順に、
①リチャード・ブレマー 賢者の石
クィレルの後頭部に顔で出演しています。
顔面だけなので、他の映画に出ていても気づかないかもしれませんね。
②クリスチャン・コールソン 秘密の部屋 17歳
名門ケンブリッジ大学を卒業し俳優として活動されています。
秘密の部屋で登場した時は、賢者の石のヴォルデモートのイメージから一変して、イケメンだったので驚きでした。
ヴォルデモートはイケメンかつ秀才だったので、その美貌を使って分霊箱をつくるために多くの人をたぶらかしています。
父トムリドルは、母メローピーが一目惚れするほどのイケメンで、父の遺伝子を色濃く引き継いでいます。
父はマグルであることを屈辱だと思っていたので、全く嬉しくないでしょう。
復活時に顔を崩してもものともせず反対に最上の喜びだと表現していたのはそのせいもあるかもしれません。
③ヒーロー・ファインズ・ティフィン 謎のプリンス 11歳
ダンブルドアが孤児院を訪ね、初めて魔法使いだと知る場面で登場しています。
子どもながらヴォルデモートの凶暴性をしっかり表現していました。
鼻がないヴォルデモート役のレイフの甥だそうです。
④フランク・ディレイン 謎のプリンス 16歳
ホグワーツの教授ホラス・スラグホーンに分霊箱について聞き出すトムリドルを演じました。
ホグワーツの生徒に限らず、先生をも魅了し手玉にとっているのが演技からよくわかります。
フランクはヴォルデモートの妖艶さ、不気味さをしっかりと演じ切っていますね。
まとめ
ヴォルデモートの鼻がない恐ろしい姿は人間とは違う存在になってしまったからだと思われます。
魂を8つに分割し分霊箱をつくってしまったことや復活する際に使用された大蛇ナギニの血が影響しているのでしょう。
昔は、ハンサムで秀才だったので多くの人を虜にしてきました。
復活の際に恐ろしい姿になった所を映画で見た時は震えました。
この鼻がない姿は、撮影後にCG処理によって作られたものです。
演じたのはイギリスの俳優レイフ・ファインズで、他にもヴォルデモートは4人の俳優が演じています。
ヴォルデモートは分霊箱を作るほど誰よりも死ぬことを恐れていました。
案外誰よりも臆病で愛を知らないだけで人間らしいのかもしれません。
ただ、優しいヴォルデモートなんて想像できません…。
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